令和4年12月6日、雫石町議会において活発な議論が交わされた。議題は、地域活動の推進から新型コロナウイルス感染症対策まで多岐にわたる。特に、金子議員による子ども家庭支援拠点についての質問は、町の子どもや家庭への支援の重要性を強調した。
金子議員は、子ども家庭支援拠点の設置について、実情の把握方法や自主的な情報提供の工夫、相談体制の整備について、町長に具体的に質問を投げかけた。
安定した拠点設立を目指す思いから、町長は「実情把握のために、関連機関との連携や意見交換を強化していく」と述べ、関係者との共通理解を重視する姿勢を示した。特に、家庭環境や経済状況の調査が必要であり、調査結果の活用が求められるとした。
議会では、幅議員の鶯宿温泉スポーツエリア整備についての発言も注目を集めた。他地域でのアーチェリー大会開催のデータをもとに、雫石町におけるスポーツエリアの活性化の流れが期待されるとの意見が交わされた。「大会招致も視野に入れ、地域活性化につなげる必要があります」と幅議員は訴えた。
また、地域開発局長の答弁では、「地域の活性化には参加者や地域の理解が不可欠である」とした。町長は、スポーツを通じて活性化を図っていく方針を強調し、イベントの実施に向けて連携を行うことを明言した。
市の新型コロナウイルス感染症対策についての質疑も行われた。厳しい感染状況を受けて、教育委員会は感染者の発生と対応を継続的に確認し、「町内の状況と照らし合わせ、適切な対応を検討していく」と述べた。 オミクロン株対応のワクチン接種状況についても問われ、接種率が全体人口に対し18.6%となっているとの報告があった。
また、物価高騰対策として、灯油購入補助についても話が及び予算計上されている。町は「生活困窮世帯への支援を強化していく」姿勢を明確にし、さらに地域の様々なニーズに応える支援策を模索していく意向を示した。
教育分野では、通学路の安全対策についても警察との協力関係を重視し、「教職員の働き方改革」については教員の負担軽減に力を入れる方針を示した。教育長は「理解のある教職員が子供たちと向き合うことが重要。振り返りを行い課題解決へ」と述べた。
このように、本日の議会では、地域の支援体制、感染症対策、物価高騰対策について具体的な質問が多く出され、町の未来を見据えた意見が積極的に交わされた。