紫波町は、近年移住・定住者の増加を受け、より良い行政サービスを提供する必要性が高まっている。特に日詰、古館、赤石地区での宅地開発が進んでおり、これに伴う住宅需要が高まる中、住民が安心して暮らせる環境整備が求められる。
町は、最近の移住状況に基づきアンケート調査を実施しており、転入元や世帯構成、住みやすさなどの意見を収集している。このデータは町の施策に反映され、住民のニーズに応じた行政の施策展開に役立てられる。特に保育や学童保育の受け皿の整備は急務であり、赤石地区では新たな学童施設が開所を控えている。
また、通学路に関しても、教育委員会は通学路安全推進会議を設立し、児童の安全な通学を図るため、警察や町道管理者と連携して点検を行っている。過去には101か所の危険箇所が確認され、そのうち91か所で対策が実施されている。ただし、残る未対策の10か所については引き続き対策を検討しており、特に周知活動を通じて安全意識の向上を図る。
町はまた、移住者が地域に溶け込むための支援を強化し、積極的に地域活動への参加を促すために、地区公民館での活動情報を提供することも考えている。新しく来た住民に対して、これらの活動が紹介されることにより、地域への慣れや繋がりが生まれることが期待される。
教育機関においても、学校が増えることにより、施設の拡充とともに学齢人口増加に対処する計画が進行中であり、今後の動向をしっかりと見守っていく必要がある。