令和4年度北上市一般質問では、環境教育の推進や医療的ケア児への取り組みが議論された。特に小原享子市議が環境教育やカーボンニュートラル目標に沿った学校施設の改修について言及した。市では太陽光発電の導入や省エネルギー施策を進めており、学校施設を使った教育の重要性が強調された。
また、HPVワクチンや男性トイレにサニタリーボックスの設置についても質問が寄せられた。健康こども部長は、定期接種の積極的勧奨が再開されている中、ワクチン接種状況について詳しい進展を報告。一方、男性トイレへのサニタリーボックス設置も急務とされ、市の公共施設への設置が進む必要性が示唆された。
質疑の中で、熊谷浩紀市議は流産や死産をめぐるグリーフケアについても深堀りした。心理的支援が求められる中、メンタルヘルスの重要性が増しており、特に医療的ケアが必要な子どもたちに向けた政策が強調された。市では相談体制や支援の充実が課題とされ、周囲との情報共有が推進されている。
また、保育の質を維持し、適正な保育環境を整える向きで、議論が交わされた。待機児童減少の報告があったものの、内部に隠れ待機児童の存在が危惧され、今後の保育ニーズについての調査が求められた。
さらに、星敦子市議からは、特に公立保育園の役割や質を保つ重要性が疑問視された。公共と民間のバランスに関する見解に溝が見られる中、地域全体の子育て環境の向上が期待されている。改めて、公立の意義や役割を考える時期に来ていると市民の関心も集まっている。