令和3年2月1日、兵庫県多可町において第103回臨時議会が開催された。
新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、議会では補正予算が提案され、重要な議題となった。町長の吉田一四氏は、一般会計で約3367万7000円の増額を含む補正予算を提案し、コロナワクチン接種体制や、飲食店営業許可を受ける事業者への支援金が盛り込まれていると説明した。これに対し、議員たちからは様々な質問が寄せられた。
特に、藤本一昭議員からは新型コロナワクチン接種について、接種日程や体制の周知についての問いがぶつけられた。健康課長の勝岡由美氏は、住民への周知について広報誌での案内を考えていると述べつつ、詳細は国からの情報が整い次第周知すると強調した。藤本議員は、接種を受ける際の住民への意義の伝達の重要性も訴えた。
また、日原茂樹議員からは新たに購入するパソコンについて、その費用が高すぎるという意見が示された。理事兼総務課長の今中孝介氏は、セキュリティ対策が万全であることからコストがかかるとの説明を行ったが、議員の疑問は解消されなかった。
さらに、門脇保文議員が新型コロナワクチン接種に伴うリスクについて発言し、ワクチンの安全性への懸念を表明し、反対討論を行った。これに対する健康課長は、国の専門家による検討や情報提供を通じて、住民に安心して接種を受けてもらえるよう努める姿勢を見せた。
採決の結果、議案第1号は賛成者多数で可決され、国民健康保険特別会計補正予算も全員賛成で可決された。議会は住民の健康を守る施策を支えるため、引き続き慎重な審議を行う姿勢を貫いているという。