令和元年第354回三木市議会定例会が開催され、各議案において市政の重要な施策が審議された。
中でも注目されるのは、三木市総合計画に基づく基本構想および基本計画の策定、特に教育分野における取り組みである。教育長の西本則彦氏は、全国学力・学習状況調査における正答率向上の目標を設け、県との比較でプラス5%を掲げたことを説明した。目標達成に向け様々な施策を講じる必要があるとの認識を示した。
次に、自転車走行環境の整備について、当局は花尻城山線に自転車レーンを設置する計画を進めている。交通量が集中する通学時間帯を考慮し、安全な通行を確保するための施策として、自転車と歩行者の空間を明確に分けることが目的とされている。都市整備部長の増田秀成氏は、歩道の狭さについても問題がないとし、自転車レーン設置に伴うガードレール等の安全対策を今後検討していくと述べた。
さらに、河川の洪水対策も重要なテーマとして取り上げられ、美嚢川や志染川などの改修計画が存在することが明らかにされた。副市長の合田仁氏は、加古川流域との協力強化を図りながら市民の安全を確保する意向を示した。このように、県や国との連携を深めながら、洪水予報や対策に取り組む必要性が強調された。
また、子ども医療費の無償化について、三木市は全ての対象者に所得制限なしで医療費の助成を行っている。その一方で、他市との比較で厳しい財政状況の中で医療費削減の努力が必要であるとの認識も示された。これらの施策は、市民の生活支援と合わせて大学生を対象とした奨学金制度など多角的な支援が行われている形だ。
さらに、教育委員会は学校再編の進行状況を明らかにし、各部会において積極的な意見交換がなされていることを報告した。特に、組体操の安全性については検討が続いており、各校での事故防止策に取り組む意思が示された。教育長は、子どもたちの安全確保が最も重要であり、必要に応じて組体操の実施について見直していく姿勢を示した。
本議会では、広く市民への情報共有を図り、安全で安心な街づくりに向けた様々な取り組みが進められることが期待されている。