令和5年第378回三木市議会定例会が12月22日に開催され、重要な議案が審議された。
主な議題に挙がったのは、議会議員や市長の期末手当を引き上げる内容の議案である。
この報酬改定には賛否が分かれ、特に市民の生活には困難が続く中での引き上げは問題視されている。
今回の定例会では、議会の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正と三木市長等の給与に関する条例改正の2つの議案が議論された。
いずれも期末手当を年間支給月数をわずかに引き上げるもので、議員からは強い反対意見が表明された。
「市民の厳しい状況から見ても、こうした報酬引き上げは不適切である」と、日本共産党の大眉均議員は批判した。
引き上げ額は議員36845円、市長112700円に達し、これに対する市民の理解を求めるのは難しいとの立場を示した。
また、日本維新の会のおぎはら吉江議員も賛成意見に対して反論し、議員の報酬引き上げは市民に示すべき根拠がないと強調した。
議会では、他にも国民健康保険の税条例改正などが含まれる補正予算も可決され、さまざまな方針が確認された。
さらには、閉会中の常任委員会及び議会運営委員会の所管事務調査も決定されるなど、今後の議会活動に影響を及ぼす可能性がある。
定例会の閉会挨拶に際し、仲田一彦市長は道の駅「よかわ」の名称決定を報告し、地域活性化へ向けた取り組みも強調した。
また、市制施行70周年記念に向けた準備も進められていることも言及し、地域活性化へ向けた期待を示した。
今回の議論は、市民の生活に直結する重要な内容であり、今後も慎重な議論が求められそうだ。