令和3年第363回三木市議会定例会の最終日が29日に開催された。
議題には多くの議案が上程され、なかでも令和3年度の一般会計予算が注目を集めた。
市長の仲田一彦氏は、年度初めの予算案について「市民生活を支え、持続可能な行財政基盤を構築するために重要である」と述べた。
一般会計予算の決定にあたっては、議員から多くの意見が出され、特に国民健康保険特別会計予算に関する議論が活発だった。日本共産党の大眉均議員は「120万円未満の世帯が45%を占め、現行の制度が家計に過大な負担を強いている」と指摘し、財政負担軽減を訴えた。
また、後期高齢者医療事業については同議員が「窓口負担が増加することで、高齢者が医療を受けにくくなる危険性」を指摘。全体の医療制度の見直しが必要であるとの意見が多く見られた。
市議会は多くの議案を原案通り可決し、続いて市長が年内の市政運営方針についても言及した。特に市長は、コロナウイルス対策に関する情報発信の重要性を強調し、「市民への信頼回復を最優先する」と表明した。
最後に、仲田市長は市政を進める中での市民との対話の必要性を繰り返し、さらなる市民参加の推進を約束した。議会は無事に全ての議案を議了し、閉会の運びとなった。