令和3年第365回三木市議会定例会が、6月18日に開かれ、市の新型コロナウイルス対策や教育政策について多くの議論が交わされた。
市議会議員からは新型コロナウイルスワクチン接種事業に関する質問が相次いだ。特に、日本共産党の板東聖悟議員は、三木市のワクチン接種率目標に触れ、現実には65歳以上の高齢者の予約率が81%に達していることを指摘した。ワクチン接種を行う中で、年代別の接種状況も明らかにし、具体的には県平均を上回る接種率であることから、今後の接種率目標についても問うた。健康福祉部長の井上典子氏は、接種枠の確保に努め、引き続き高齢者の接種を完了する方針を示した。
また、教育長の大北由美氏は、教育の必要性について強調し、リカレント教育や評価方法の改善など、学校教育の質の向上を図っていく考えを述べた。その中で、コロナ禍においても子どもたちが主体的に学ぶ環境を整え、生涯学習を推進するための方策が議論された。
現状の教育制度改革についても議論があり、小中一貫教育の実施とそれに伴う課題についても言及された。特に、幼保一体化計画の見直しが求められ、待機児童数の増加や保育士確保の問題が再確認された。教育長は、今後の見直しに向けて市民の意見を積極的に取り入れる意向を示した。
さらに、三木市の公共交通の維持向上に関しても取り上げられ、神戸電鉄の支援策については、地域住民との連携を強化し、利用促進策を図る必要性が議論されている。市民の交通手段が厳しい時代背景を考慮し、安全な移動を確保するための施策が求められている。
最後に、最大の課題として新型コロナウイルス対策が引き続き重要視され、市はこの緊急事態を乗り越えるための施策に継続的な注力が必要であると確認された。見出しとなる重要なアジェンダが盛り込まれ、多様な市民の意見を聴取し、実効性のある対策を講じていく意欲が示された。