令和5年第374回三木市議会定例会が、3月6日に開催された。今回の会議では、多数の請願や議案が審議され、特に「三木市の学校給食をより良くするための請願」が注目を集めた。市民から寄せられたこの請願は、学校給食の質向上を目的としており、教育委員会に付託される見込みだ。また、「三木市高齢者温泉施設等利用助成制度の継続を求める請願」も審議され、さらなる高齢者支援策について意見が交わされた。
次に、議案の審議に移り、第12号議案である令和5年度三木市一般会計予算が中心議題となった。健康福祉部長の井上典子氏は、生活困窮世帯の子どもへの支援事業の評価を報告。具体的には、地域内で行われている学習支援事業が高い出席率を維持していることが言及された。しかし、この事業が全体的な支援の一部に過ぎないことから、さらなる支援の検討が必要との意見も多かった。
また、岸本和也議員は、子どもの多様なニーズに応えるため、地域全体で支援する必要性を訴えた。特に、生活困窮世帯の子どもたちへの学習支援と、地域の縦のつながりを強化することが求められている。
教育に関しては、コミュニティ・スクールの導入や小中一貫教育の推進が進行中であり、教育振興部長の横田浩一氏は、地域と学校の絆を深める方策について答弁した。これにより、教育現場だけでなく、地域全体が巻き込まれる形で子どもたちの健やかな成長が期待される。
さらに、市長の仲田一彦氏は、健全な財政運営の重要性を強調し、減少する収入をどう確保していくか市民と共有する必要性について言及した。財政健全化に向けた方針とともに、地域の意見を反映した施策を進める姿勢を示した。
今回の議会では、地域の健康改善や高齢者支援策として新たな施策が打ち出されることが期待され、今後の動向に注目が集まる。