令和5年第374回三木市議会定例会で、多くの重要な議案の審議が行われた。
中でも、「令和5年度三木市一般会計予算」については、板東聖悟議員がその内容を詳しく質問した。特に、サイクルツーリズム推進事業に関連しては、レンタサイクルの実証実験の内訳について問題提起がなされた。市は、三木駅周辺でのレンタサイクルの実証実験を通じて、観光客の誘致を目指す。一方で、費用対効果に対して疑問視する意見も見受けられた。
また、福利厚生に関連する「高齢者温泉施設等利用助成券廃止」の議案にも言及が行われた。井上典子健康福祉部長は、利用実績が乏しいことから制度を見直す必要があるとの見解を示した。昨年度のデータでは、温泉助成利用者が43.7%にとどまり、多くの高齢者が恩恵を受けられなかった実情がある。「新たに、健康アプリや他の支援施策へシフトする方針」と副市長は説明した。
さらに、地域の美化活動や企業立地促進条例についての質疑もあり、地域社会の課題解決に向けた様々な取り組みが議論された。特に、企業立地促進条例の延長が決定され、地域経済活性化の一環として重要な役割を果たすことが期待されている。
会議中、財政健全化計画についても言及され、議会からは更なる説明と市民との対話の重要性が強調された。特に、計画内容の周知不足が指摘され、目標設定に対する市民の理解を深める必要があることが強調された。
三木市議会では、今後も市民の声を反映した予算編成と施策実施が求められる。議会は住民福祉を促進するために努力し続ける必要がある。