令和6年第382回三木市議会定例会が、2023年6月26日に開催され、多数の議案が審議された。今回は特に三木市手数料条例の改正や、文化会館条例の見直しが議題に上り、議員たちは審議に臨んだ。
まず、第41号議案の三木市手数料条例の一部改正に関して、総務文教常任委員長の板東聖悟氏は原案の可決を報告し、市民負担の公平性を確保する狙いがあると述べた。この改正により、従来の手数料の見直しが行われる。議長の古田寛明氏は、今回の見直しが市民への影響をどうもたらすか注意深い審議が求められると強調した。
次いで、第42号議案について、同じく板東聖悟氏は「文化会館条例及び三木ホースランドパーク条例の変更に対し、施設利用者の負担増加を懸念する意見が寄せられた」と報告。議会ではこの意見に対し賛否が分かれ、特に老朽化への対策について意見が交わされた。
また、第44号議案の兵庫県後期高齢者医療広域連合規約の変更が上程された。この変更は法改正に基づくものであるが、県内全体の高齢者医療の確保に向けた重要なステップとされている。反対討論を行ったのは日本共産党の板東聖悟氏で、「個人情報の問題に対し踏み込んだ議論が必要」と述べた。
さらには、請願第1号が採択され、教育費国庫負担制度の改善に向けた意見書の提出が求められた。この請願の採決では、全会一致で採択され、各議員が教育制度の充実の重要性を再確認した。
市長の仲田一彦氏は、議会の閉会に際し、今後の市制施行70周年に向けた取り組みを紹介した。市民に向けて行われる記念行事の数々が計画中であることが伝えられ、参加を呼びかけた。特に、文化や地域の活性化を図ることが述べられ、これからのまちづくりについて期待が寄せられている。
このように、定例会では市政に関わる多くの議題が審議され、地域社会の発展に向けての議員たちの真摯な姿勢が印象的であった。今後も三木市の発展に寄与する決議が続いていくことが期待される。