令和3年第368回三木市議会定例会が12月13日に開催され、数件の重要な議案が議題となった。
議事においては、国民健康保険税の条例改正案が大きな焦点となった。日本共産党の大眉均議員は、今回の改正により約4割もの保険税が引き上げられることに対し、強い懸念を示した。これは、生活に大きな厳しさをもたらすと警鐘を鳴らす。
大眉議員は、これまで4年間据え置かれていた保険税が突然の引き上げを行うことに対し、「保険税を引き上げると生活が圧迫され、コロナ禍の影響で収入が減少している市民にどのように響くのか」と述べ、まず市民への十分な説明を求めた。また、議案に対する市民意見を広く聞く必要性も強調した。
これに対して、健康福祉部長の井上典子氏は、国民健康保険税条例の一部改正は三木市の財政健全化を進めるために必要な施策であると説明。国民健康保険運営協議会において加入者代表の意見を吸い上げるプロセスを経ていることから、パブリックコメントは実施しないとの立場を示した。
大眉議員はさらに、今回の改正案に関する具体的な影響を把握するためのデータ提供も求めた。特に、低所得者層への影響や未就学児の均等割引に関する情報も重要であるとの指摘があった。
一方、子育て支援策については、地域ボランティアによる子ども食堂の設置が報告された。市長の仲田一彦氏は、地域住民による協力を得つつ、全市的に子ども食堂を広げる取り組みを進める考えを示した。
また、議会では新型コロナウイルスに関する支援策についても意見が交わされた。副市長の大西浩志氏は、令和3年度の補正予算で3億円以上の支援策が計上されていることを挙げ、市民や事業者へのさらなる支援の重要性を訴えた。
議会は今後、再度の会合を通じてこれらの施策を審議し、市民の生活向上に寄与していく方針である。