令和5年第374回三木市議会定例会が開会され、主要な議題が取り上げられた。
議長の堀元子議員は開会に先立ち、市政運営の重要性を強調し、議員の協力を求めた。その後、仲田一彦市長が開会挨拶を行い、コロナ対策に関する方針を示した。新型コロナウイルスが感染症法において第5類に引き下げられることで、国の政策転換が明らかになり、山田錦まつりの開催を通じた地域振興の取り組みが述べられた。
市長は「ウイズコロナ」の時代に市民の安全を守るために全力を尽くすと強調。また、次期大阪・関西万博に向けての地域資源の活かし方についても言及した。特に、山田錦をテーマにした地域振興イベントの重要性を挙げ、市民に広く参加を呼びかけた。
また、令和5年度の各種議案が提案され、その中には新設された三木市学校給食審議会条例も含まれ、学校給食の質向上に向けた取り組みが期待されている。市は教育環境に配慮し、タブレットの普及やICT教育環境の整備に取り組むことを報告した。
議案に関しては、職員の勤務時間に関する条例改正や、特別職非常勤職員の報酬に関する見直しが提案された。また、国民健康保険や介護保険に関連する条例についても議論が交わされる見通しである。
予算案では、令和5年度の一般会計は355億2,000万円。昨年比3.3%の増加となり、税収の見込みも増加した。特に市税の収入増加が期待されており、全体計画の健全化に向けた取り組みがなされていることが示された。
議会は、令和5年度に向けた重要な施策を審議し、市民の生活の質を高めるために厳しい視点で審査を行っていくことが求められる。市長は、三木市の将来に向けた政策効果を強調し、議員の協力のもと、進捗を図りたい考えを示した。