令和6年6月13日、三木市議会は第382回定例会を開催し、様々な議案や請願が議題となった。特に注目されたのが、教育問題に関連する請願や、三木市文化会館及びホースランドパークの条例改正についての議論である。
教育関連では、岸本和也議員が国に対して教職員定数改善および義務教育費国庫負担制度拡充を求める請願を提起し、特に若年女性人口の減少に関する対策が求められた。岸本議員は、三木市が消滅可能性自治体から脱却したことを引き合いに出し、今後の施策についての透明性を求めた。
また、岸本議員は人口減少の影響を考慮し、教育や福祉政策が地域の発展に与える影響についても触れた。彼は、無償化施策の効果についても言及し、「給食費の無償化が実現した場合、経済的な支援が裨益することが期待される」と述べた。これに対し、仲田一彦市長は、三木市としても様々なアプローチを行い、子育てしやすい環境の整備を進める必要があると強調した。
令和6年度一般会計補正予算の議案についても質疑が行われた。岸本議員からは、城山町の屋台太鼓の助成に関する話があり、地域の文化を継承する重要性を訴えた。市長は、地域への助成を通じて地域コミュニティの活性化を図りたいとの考えを示した。
さらに、給食の廃棄物削減に向けた取り組みについても議論された。岸本議員は、給食時の残菜量削減の必要性を指摘し、他市の成功事例を参考にすべきだと述べた。
防災に関する質問もいたるところで飛び出し、災害時の情報発信の重要性が再認識された。市のエフエムみっきぃとの連携強化が求められ、緊急時における情報流通の透明性が重要であるとの意見が多数寄せられた。
今後は、地域住民とのコミュニケーションを通じた防災意識向上や、地域の特性を生かした施策展開が一層重要になると考えられる。