令和3年6月8日、三木市議会は第365回定例会を開催した。
会議では、様々な議案が提出され、特に条例改正や補正予算が中心に議論された。
市長の仲田一彦氏は、開会に際して新型コロナウイルス感染症の影響について言及し、議会の重要性を強調した。彼は「市民の命と生活を守ることが最大の使命」と述べ、ワクチン接種の加速を図る意向を示した。
具体的には、6月22日から接種会場を旧志染中学校に移し、人数を倍増させる計画を発表した。また、7月末までに高齢者への接種を完了させ、その後も全市民への接種を推進する方針を述べた。市はワクチン接種に向け、必要な経費を確保し、迅速な対応を求められている。
一方で、市長は県市協調の重要性も言及し、地域の活性化に向けた取り組みの必要性を訴えた。「新型コロナウイルスによる変化を新たなチャンスと捉える」とし、アフターコロナ社会での未来を描く重要性を示した。
議案の中には三木市個人番号に関する改正や、特定個人情報の管理システムの所管変更に関する法律に基づく改定が含まれている。仲田市長は、デジタル社会に対応した法改正が求められていると強調し、議員の十分な審議を促した。
この日の会議では、市政の透明性と信頼関係の重要性も強調された。市長は「政治は市民のものである」とし、市民との対話を重視する考えを示した。市民が誇りを持てるまちづくりを進めるとの強い意志が示され、持続可能な発展に向けた具体的な計画も言及された。
また、補正予算案では、新型コロナウイルスワクチン接種体制を確保するための大規模接種会場設置や支援策が盛り込まれており、特に高齢者や困窮する市民の支援が急務とされている。市民生活の向上と地域活性化の戦略が今後の重要な課題となることが予想される。