第354回三木市議会定例会が開催され、議員は22件の議案について審議を行った。特に、平成30年度各会計の決算認定が焦点となり、市民の関心が集まる内容となった。議会では市長の仲田一彦氏が開会挨拶を行い、今回の総合計画策定についても言及した。
市長の仲田氏は、今年開催された「三木金物まつり」の成功に触れ、「16万8,000人もの来場者を迎え、多彩なイベントが行われた」と報告した。その一方で、来場者からの改善要望も示し、次年度に向けた課題として取り組む意向を示した。
議案には、国民健康保険特別会計の決算認定が含まれ、これについて日本共産党の大眉均議員が強く反対の意を表明した。「加入者の多くが低所得であるため、税負担は深刻である。国庫負担の増加が求められている」との見解を示し、特に保険税引き下げの必要性を訴えた。この意見に対し、他の議員からも賛同の声が上がる形で、市民生活に根差した議論が展開された。
また、決算特別委員長の草間透議員は、検討を重ねた結果、賛成多数で賛同される決算がある一方、一致を持って認定が求められるものもあるとし、慎重な対応を訴えた。特に唯一賛成が得られた国民健康保険特別会計や、その他の議案については重要視され、特に高齢者の負担軽減が求められた。
議題の中には、三木市の総合計画における基本構想及び基本計画の策定の重要性も示され、住民から寄せられた意見を反映させる形で長期間にわたる持続可能なまちづくりが議論された。
今後の課題として、議会は市の戦略を一体的に見直し、これらの意見を施策に反映させるとともに、未来に向けたものにすべく議論を重ねると強調された。各議案の採決が行われ、副市長や部長などが説明として出席し、透明性のある議会運営につなげた。