令和5年6月30日、芦屋市議会第3回定例会が開催された。
市議会では、複数の重要な議案が審議され、特に芦屋市公共用地取得費特別会計補正予算が中心的な議題となった。これは、一般会計への土地売却による市債の繰上償還に関連するもので、全員が異議なく可決された。
また、損害賠償の額を定める議案に関しては、令和3年に発生した事故に対しての補償が求められ、設置されたチェーンによる転倒事故の賠償額が確定した。この議案も全員異議なく可決された。
さらに、東海道本線の芦屋第一跨線橋撤去工事に関する協定締結についても話し合われ、協定金額は11億9656万5000円とされ、議会はこの協定を承認した。
民生文教常任委員会では、子育て世帯支援のための補正予算案が審議され、物価高騰の影響を第1号議案として取り上げられた。特に給食費の保護者負担についても質疑が行われ、負担額の据え置きが予定されている旨の発言があった。関係者は、今後の経済状況を踏まえた上で、さらなる改善策を議論していく意向を示した。
また、教育委員会からは、公共施設の利用促進のために必要な情報提供が求められ、こうした施策が地域の活性化に繋がることが期待されている。
請願第1号に関して、キッチンカフェなりひらの営業継続を求める声が上がったが、この請願は少数の賛成で不採択となった。請願者は、市民センター内での高齢者就労支援としての価値を強調したが、シルバー人材センターの業務執行に対する市の介入は限られているとの見解も示された。
インボイス制度の実施延期を求める請願については、議論の末に不採択となったが、事業者の負担増が懸念され、さらなる支援が求められた。特に、小規模業者への影響や、税率変更に伴う混乱を避けるための具体策が必要との声が強まった。
最後に、教育施設における空調と感染対策設備の設置については、全会一致での採択がなされ、これにより、子どもたちの健康と安全がより一層保障される見通しである。