令和6年第2回釧路市議会において、松原慶子議員は乳がんの早期発見の重要性について言及した。
発言によると、日本では、がんは生涯のうちに2人に1人が罹患する可能性があるとされ、特に乳がんの罹患率の高い現状が問題視されている。彼女は、乳がんが30代から増え始めることから、現行の乳がん検診無料クーポンの配布年齢を早める必要性を訴え、その見解を市に求めた。
具体的には、釧路市では40歳以上の女性に対し、開始されている乳がん検診の無料クーポン券を配布しており、検査方法のアップデートが重要であると指摘した。さらに、乳がんの早期発見に役立つ超音波検査とマンモグラフィーの併用についても言及し、両検査を受けることで早期発見率が1.5倍になるとの調査結果を紹介した。このように、彼女はとにかく乳がんの知識の普及と、検診の意義を広める必要があると強調した。
また、松原議員は、釧路市における乳がん検診が実施されている医療機関の数を問うと共に、超音波検査が受けられる医療機関の数についても市に確認を求めた。
加えて、彼女は釧路市における乳がん患者や経験者への理解促進に向けた乙女温泉の取り組みについても紹介し、これが患者の福祉向上に寄与すると強調した。入浴時の着用ガイドとしての用具の普及についても言及し、地域の理解を深めるための重要な施策であると述べた。
さらに、健康やがん教育の充実度を高めるため、釧路市の小中高校におけるがん教室の実施状況と外部講師を活用したがん教育の観点からも意見が交わされた。市はその返答として、肝要な医療従事者やがん経験者などからの講義を重視し、事業計画の充実を検討することを示唆した。
このように、乳がん予防活動の必要性が強調される傍ら、釧路市の防災対策や駐車場問題、学生のまちなか居住、ドッグランの新設など、様々な議題について監視・議論を重ねることが求められている。特に、今後は市民参加型の意見集約や施策を通じて地域が直面する課題の解決に取り組むことが期待されている。