令和6年第2回釧路市議会において、高齢者支援、介護、アイスホッケー、そして公共施設の利活用についての質問が続出した。
初めに、要介護度等の維持、改善に向けた取り組みが議論された。この点に関し、木村勇太議員は、自治体が推進すべき自立支援や高齢者の重度化防止への考えを市に問いかけた。特に、成功報酬の導入が必要不可欠と強調し、他都市の取組を参考にすべきとの意見を述べた。
これに対し、市は介護保険制度内での加算制度が既に存在することを示したが、木村議員は更なる独自の支援策を求め、介護事業者へのインセンティブ制度を導入すべきだと主張した。
次に、ケアマネジャーに対して東京都が提供している特別手当の例を挙げ、釧路市においても独自の支援を通じて児童要介護者の体制を整え、業務効率化を図ることの重要性を訴えた。市は今後、実態把握に努めるとしつつ、他都市の成功事例を学ぶ姿勢を示した。
続いて、地域のアイスホッケー振興に関して木村議員は、釧路市内での競技人口の減少とトップチームの存在が次世代の育成に欠かせないと強調した。市はその存続に向け、次世代を担う子供たちに積極的に関わり、地域の体育施設での教室開催や競技を通じた普及活動の実施を予定している。地域振興部門との連携も強化する方針だ。
最後に、公共施設の廃止後の賢明な利活用が必要とされていることについても言及された。釧路市におては、老朽化した公共施設の有効活用が課題であり、地域の意見を踏まえたプロジェクトチームの結成が求められている。市の所在する公共施設は多く、利活用されていないスペースが増加している。市は今後、地域の声を活かしながら、持続可能な資産マネジメントを目指す姿勢を示した。
全体を通して、釧路市議会では市民福祉や地域振興を含む多角的な視点から、今後の施策について深い議論が展開されているもようだ。