令和5年9月7日に開催された釧路市議会において、アイスホッケーのチームや観光振興、入湯税など多岐にわたる質問が議論された。
特に、ひがし北海道クレインズのアジアリーグ参戦不可能が伝えられる中、市は詳細な状況把握と今後の対応を検討している。市長は「今季のリーグに参加できないという現状を把握し、今後の対応を協議中」と述べており、地域住民にとってアイスホッケーが重要な活動であることから、チーム支援は引き続き必要であると強調した。
また、入湯税に関して、釧路市では観光振興を目的した超過課税制度の延長が求められ、多くの観光業者から要望が寄せられた。観光振興担当部長は、入湯税の見込額は約3,426万円であり、観光資源を守るためにも制度の延長が重要であると発言した。入湯税の有効活用を通じて、阿寒湖温泉地域の振興が図られることが期待されている。
さらに、消防署の老朽化が指摘された。特に阿寒支署については、火災や災害発生時に迅速な対応が求められる中で、建物の老朽化が進んでいることが問題となっている。最近の地震動向が無視できない中で、市長は「早急に改築計画を進める考えだ」とし、楽毛支署との統合計画についても説明した。
観光振興の面では、アドベンチャートラベル・ワールドサミットなど、釧路市への外国人観光客誘致が進んでおり、国際便誘致に向けた活動が強調された。観光部長は、各国の旅行者の消費傾向を把握し、それに基づいた営業戦略が必要であると語った。
この他、地域住民との交流強化や、アイヌ文化の普及なども議題に挙げられ、地域全体の文化的発展が期待されている。議論の結果、釧路市は今後も多方面で市民の期待に応えつつ、防災や観光、教育、消防における施策を進める意向を表明した。