令和2年第2回釧路市議会6月定例会は、議案の審議と意見書案の提出のために開催されました。
松永征明議長は、午後3時に会議を開会したと述べています。
出席議員の数は28人で、様々な議案が議題に上がりました。特に目を引いたのは、林業・木材産業の施策や温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指す意見書案です。
特に、議案第51号から第71号までの審議では、様々な意見が飛び交いました。総務文教常任委員会の松尾和仁委員長は、教育費に関する予算の問題点を指摘し、「教職員の多忙化に拍車をかける」と強調しました。さらに、議案第57号の釧路市税条例改正に際しては、禁煙促進を目指すも、庶民増税となるべきでないとの意見が示されました。
一方、経済建設常任委員会では、大澤恵介委員長が商工費や水道事業に関する予算を承認する意見を述べ、委員会での審査を経て可決に至りました。
次に、重要な意見書案について議論が行われました。特に林業に関する意見書案第3号は、我が国の森林の機能を維持するための施策の充実が求められました。市議会議員の三木均氏は、「地方債の特例措置を継続し、森林資源の循環利用を進める必要がある」と訴えました。
また、温室効果ガス削減を目指す意見書案第4号では、気候変動の影響について国の支援を強く求める内容が盛り込まれました。議員の皆さんは、2030年までに具体的な行動を求めました。
一方で、新型コロナウイルスの影響による医療機関への対応として提案された意見書案第5号は、起立少数で否決されました。西村雅人議員は、「特に民間病院への財政的支援が不足している」として改めて支援を求めましたが、その意見が通らなかったことで今後の課題が残ります。
全体として、議会は様々な問題に対して活発に意見が交わされ、特に環境政策や地方経済の振興に対する熱い議論がなされました。議長は、すべての議事を終え、午後3時26分に閉会を宣言しました。