令和5年第1回2月定例会が釧路市議会で開催され、各議員が市の施策について質問や提案を行った。特に、空き家の問題や少子化対策、災害被害対策、そして交通安全に関する施策が重要なテーマとして浮き彫りになった。
空き家問題に関しては、工藤正志議員が「釧路市の空き家が今後危険な特定空家になるおそれがある」と指摘し、全国的な空き家数の増加に対して「解決策として所有者の意識を高める必要がある」と発言した。これは、特に相続による空き家の管理が課題となっていることに触れ、行政の支援策の必要性を訴えた。
続いての議題として少子化に関する問題が挙げられ、特に若年層の経済状況が結婚や出産に与える影響が話された。市長は、賃金の向上と安定した雇用環境が、子どもを持つ意欲を高める要素であると述べた。また、経済活性化策が少子化対策と関連している点を強調した。
次に、災害被害対策として、釧路地方の避難体制や物資の備蓄状況についても議論が行われた。特に、災害発生時におけるトイレやベッド等、初動時の物資提供体制が問われ、迅速かつ適切な支援が求められているとした。市は、事前に多様な避難場所を確保していくという方針であることを改めて確認した。
また、交通安全については、特に高齢者ドライバーに対する取り組み強化が求められ、ヘルメット着用の義務化に際しては、購入補助制度の検討をする必要があるとの意見も上がった。地元では、自転車利用者が増えているため、交通ルールの啓蒙活動が必要であるとの認識が示された。