釧路市議会は、令和3年第4回9月定例会を開催し、重要な議案を審議した。今回は特に各会計の決算認定が大きな議題として扱われ、結果として多数の議案が認定された。
議案第85号「令和2年度釧路市各会計決算認定の件」について、酒巻勝美議員は、「一般会計での起債活用の方針が疑問視される」とし、市営住宅修繕費や不要不急な事業への支出が市民要望に反したものと指摘した。また、さらに「国民健康保険特別会計についても十分活用がされていない」と厳しい意見を述べた。
その後、議案第87号「釧路市水道事業会計決算認定の件」や第90号「下水道事業会計決算認定の件」がも含まれ、これらの議案についても賛成多数で認定される見通しとなった。特に、釧路市の水道料金が道内で最も高いことに議員間で強い関心があり、この件に関しては厳しい議論が行われた。
次に、議案第93号の教育委員会の委員任命については、市長の蝦名大也氏が「山口隆氏は教育、学術、文化の識見が豊富で適任である」と強調し、速やかに採決が行われた。質疑応答はなく、議案は円滑に同意を得た。
続いて、議案第94号の監査委員の選任も行われ、岩村史人氏が提案され、市長が「彼は経済的識見に優れた税理士であり、監査委員として非常に適任である」と評価した。
最後に、日程第5の選挙管理委員及び補充員の選挙が無事に終わり、選挙管理委員には小笠原寛氏、西塔正一氏が名を連ね、補充員には諏訪信哉氏、森泉氏らが選出された。議会は議長の松永征明氏が閉会を宣言し、今回の会議が全て終了した。