令和2年第4回釧路市議会が9月2日に開会し、市長の蝦名大也氏が市政の概要を報告した。新型コロナウイルス感染症への対応についても言及され、特にプレミアム付商品券や特別給付金などの施策が強調された。また、釧路市ではP ACR検査センターの設置が進められており、これにより新型コロナウイルスの検査体制を強化していく姿勢が示された。今後の運営は医師会と連携しながら行うという。
特定健診やがん検診の受診率を向上させるため、市は様々な取り組みを行っているが、依然として目標には届いていない。受診率の向上策として、オプトアウト方式という手法を取り入れることも考えられており、これによって受診者数を増加させる狙いがある。特にがん検診では高い受診率が望まれるため、より効果的な施策が求められている。
さらに、高齢者肺炎球菌ワクチンの接種についても話題に上り、釧路市では65歳以上に対して公費助成が行われている。ワクチン接種率は22.5%と、相対的に低い状況であり、再通知や周知方法の更なる工夫が求められる。一方、子宮頸がん予防ワクチン接種も進められており、対象者への情報提供が重要視されている。
また、幼児教育や保育施設の現状も確認され、保育士への慰労金の支給など、全国的な動きに関連して釧路市でも支援策が講じられる必要性があると指摘された。さらに、PCR検査やコロナ禍における医療機関の支援が求められ、市民の安心・安全な生活を守るために積極的な取り組みが議論された。
市長は、釧路市街地の活性化に向けて新たなアイデアを提示される一方で、具体的実施計画についても踏み込むことが期待される。特に、大学研究者等の誘致やその他の観光施策が進むことで、市の魅力を高める施策が求められている。