令和3年9月2日、釧路市議会では約28名の議員が出席し、新型コロナウイルス感染症対策や盛土の安全性調査などが議題に上がった。
議長の松永征明氏は会議を開き、議会事務局長の石井康司氏は出席議員数や議事日程を報告した。議案第71号から第92号までの質疑および一般質問が行われた。
質疑では、粟屋剛議員が観光に関連した釧路空港の利便性向上を提起した。特にコンビニやカフェの設置が必要であり、空港利用者の便宜を図るべきだと訴えた。市長の蝦名大也氏は、北海道エアポート株式会社に対してコンビニやカフェの設置を要望したことを明かし、現在計画はないものの、利便性向上の重要性を認識していると述べた。
また、粟屋議員は路面標示やカラス対策など関連する問題についても言及し、市の対応にはもっと積極的に取り組むよう要望した。市民環境部長は、事故防止や美観向上の観点から路面標示の補修・管理は必要であるとの考えを示した。
その後、商業振興に関連して挙がったのは市内のサポート商品券に関する話題であった。商品券の販売がよろしくないとの報告に対して、産業振興部長は早急に販売計画を立てるとして、残部販売の促進など策を講じるよう検討中と述べた。
最後に、土砂災害対策についての質疑も行われた。工藤正志議員は、盛土や太陽光発電施設に関連する規制について質問し、川上の災害要因としての位置見直しの必要性を指摘した。山岳や谷埋め型の盛土の調査状況にも関心を寄せた。
災害に対する市の対応や予見性を高める必要性を強調しつつ、子どもたちや市民の安全を確保する体制の強化を求めている。市役所がその取り組みをより一層充実させ、具体的な進捗を市民にお知らせすることの重要性も再度確認された。
議会は、地域社会の課題を解決するために市と市民が共に知恵を絞り、協力し合うことが必要不可欠であるとの認識でまとまり、今後の健闘を期待して会議を終了した。