令和3年第1回釧路市議会2月定例会が3月5日に開催され、各会派からの代表質問が行われた。
公明党議員団の河合初恵議員は、新型コロナワクチン接種の体制について質問した。2月12日開催の記者会見において、市長の蝦名大也氏は釧路市のワクチン接種計画について言及し、市民への情報提供を強化する必要性を強調した。また、「ワクチン接種の体制構築には医師会との協議が重要である」と述べている。
次に、河合初恵議員は新型コロナウイルス感染症対策に関連し、出産祝い金についても質問した。出産を経験した市民から寄せられた声を参考にし、河合議員は「コロナ禍での出産について、精神的、肉体的な苦痛があったことを市として理解してもらいたい」と訴えた。市長は、各家庭の状況に応じた子育て支援策を充実させる必要があると認めつつも、出産祝い金の支給は全国的にも難しいとの認識を示した。
さらに、飲食店応援支援金事業についても言及し、「新型コロナウイルス感染症が影響を与える中で特に飲食店は厳しい状況にある。この支援金は感染症対策の一環として意義がある」との考えを示した。
ゼロカーボンシティに向けた施策については、河合初恵議員が「持続可能な開発目標(SDGs)の推進を通じて、未来のための環境問題への取り組みが重要」と述べたのに対し、市長は「市は環境問題の解決に向けた施策を強化している」と応じた。
最後に、子育て支援拠点センターの今後の運営について、河合初恵議員からの質問に対し、今後の地域子育て支援策の充実が求められているとの回答があった。市長は「各家庭のニーズに応じた支援体制を整えることが重要であり、議論を重ねていくことが必要である」と述べた。
本議会では、今後の釧路市の子育て支援や新型コロナウイルスに対する取り組みの強化が求められ、多角的な視点での施策の実施が期待されている。