令和3年12月3日、釧路市議会の定例会が行われた。
議案第110号、令和3年度釧路市一般会計補正予算の提案が主な議題であった。
補正予算では、国の経済対策に基づき、原油価格高騰に伴う支援や子育て世帯への給付金の追加が計上されており、総額は約12億8,011万5千円に上る。
副市長(伴篤氏)は提案の理由を説明し、一般会計の歳入歳出予算の総額が1,035億4,186万1,000円となることを強調した。
日程第2では、議案第97号から第110号までが一括議題にされ、その質疑が展開された。
この中で、議員の村上和繁氏は、阿寒町北町地区における洪水対策の必要性を強調した。
彼は過去に何度も洪水被害が発生したことを挙げ、今後も同様の被害を未然に防ぐため、迅速な整備を要望した。
また、河川改修に伴う工事が10年を要するとの説明を受け、住民の受忍限界が限界に達していると強調した。
市長(蝦名大也氏)は、今後の整備計画について道に早期完成を求める考えを示した。
この他にも、支所の廃止や福祉灯油の助成制度に言及した議員も多く、釧路市の高齢化とともに地域支所の重要性が高まっていることも踏まえた討論が行われた。
また、地球温暖化問題も議論の対象となり、市の環境基本計画では2030年の二酸化炭素削減目標が2013年比で26%と定められていることが報告された。
村上議員は、この目標が十分ではなく、60%を目指すべきだと提言した。
さらに、福祉灯油の助成金についても、助成額の引き上げを求める声が多く挙がり、市民生活支援の必要性が強調された。この助成金は、対象世帯に5,000円が支給される予定である。他にも、公共施設の管理や老朽化に関する問題も取り上げられ、施設の維持管理の重要性が論じられた。
議会は福祉や環境、災害対策に関わる重要な議題を多様に扱い、地域住民の安全や生活向上に向けた施策の推進を改めて確認する場となった。