令和4年第4回9月定例会では、釧路市議会において重要な議題が多く上程された。
議案第46号から第69号までと報告第4号について、松永征明議長が進行し、25件の議案が可決された。
特に、女性デジタル人材育成を強化するための意見書案第11号の提出が注目される。金安潤子議員は、「女性の経済的自立は社会全体の発展に寄与する」と述べ、支援の必要性を強調した。
意見書案第12号では、新型コロナやワクチンによる後遺症に苦しむ人々への対応が求められた。金安潤子議員は、患者の孤立を防ぐため、医療体制の確立とともに社会的認知度向上が不可欠であると訴えた。
また、意見書案第13号については、旧統一協会の霊感商法の被害者救済と政治的癒着の問題が提起された。金安潤子議員は、過去の相談件数が約3万件、被害総額は1237億円にのぼるとし、政府に対して対策の強化を要求した。
国土強靱化に関連する意見書案第14号では、道路整備の重要性が再確認され、災害対策や物流の安定確保が求められた。伊東尚悟議員は、特に厳しい地方財政の中で、国の協力が必要だと述べた。
一方、意見書案第15号は安倍元首相の国葬に関するもので、賛否が分かれた結果、起立少数で否決された。議員たちの中には、国葬の法的根拠が不明瞭であるとの懸念もあり、議論の中で多様な意見が展開された。
この定例会において、議員たちは地方の多様な課題に対し、真摯な姿勢で取り組む姿勢を示した。決定事項については今後の実行へ向けた動きが期待される。