令和元年第4回釧路市議会の開催が6月21日に行われ、コアかがやきで発生した投票箱の法令違反を巡り、村上和繁議員が厳しく指摘した。
村上議員は、知事・道議選挙の期日前投票で、投票箱の鍵が開かず、書類箱に投票用紙を投函させるという違反があったと述べ、選挙管理委員会事務局長にその経緯を質問した。事務局長は鍵が開かずに臨時の投票箱を使用する指示を出したが、道の選管から違法と指摘を受けたことを認め、謝罪した。村上議員は再発防止のため、選挙管理委員会が法令に対する認識を高める必要があると強調した。
次に、昭和中央土地区画整理組合からの催告書に関する質問もなされた。村上議員は、組合の理事が一名に減少していることや、督促状が法定期限を大幅に過ぎていた点を指摘し、納付処分の適法性についても疑問を投げかけた。市の回答としては、督促状は適切に行われたとしつつも、法の範囲内での指導監督の強化が求められることが示唆された。
また、介護保険交付金の申請ミスによる減額問題について、市長が謝罪する場面もあった。村上議員は、市がこの問題を知ったのが道からの通知によるものであり、それ以前に報告をなかったことに対し、市の姿勢に問題があると厳しく指摘した。市長は、再発防止に向け努力したい意向を表明したが、村上議員は議会への情報開示の重要性を強調した。
さらに、釧路市が抱える不祥事の連続とその取り組みについても議論された。特に、介護保険調整交付金の記載ミスや、不適切な個人情報の処理などにより市民の信頼が損なわれつつある現状が叫ばれ、今後の行政運営においてしっかりとした自己検討が必要であるとの意見も上がった。
釧路市役所の施策については、審査工程において地域の意見を聞き入れることや、施設利用における透明性が求められている。他の市町と異なり、公共交通機関の維持には多大な費用が想定されるため、その負担を市民と共有する姿勢が求められる。
このような状況の中、釧路市は今後の施策においてさらなる透明性と市民への説明責任を果たすため、情報を開示し向き合っていく必要がある。特に、投票システムの法令遵守と合わせて、福祉関連の政策においても市民の意見を重視し、信頼回復に努めなければならない。