令和2年第5回釧路市議会11月臨時会が開催された。
議長の松永征明氏は開会を宣言し、出席者の確認が行われた。今回は市長提出の議案第100号を中心に議論される。この議案では釧路市職員の給与に関する条例等の一部を改正する内容が含まれていた。説明を行った副市長の伴篤氏は改定の理由として、国家公務員の給与改定状況を勘案したものであると述べた。
質疑が行われたが、市議からは質疑なしとの声があり、議案は総務文教常任委員会に付託された。委員長の松尾和仁氏が報告を行い、市立病院の医療技術者をはじめ、市の職員の期末手当削減に対して意見を述べた。特に、新型コロナウイルス感染症の影響で懸命に働く医療従事者に配慮すべきとの指摘もあった。
その後、採決が行われ、議案第100号は賛成多数で可決された。議案の承認を受けて、議長は全員に感謝の意を表し、議会は無事閉会した。
市長の蝦名大也氏は挨拶の中で、コロナウイルスの影響や地域経済の課題に真摯に向き合う考えを示した。具体的には、医療機関でのクラスター発生の実情や、PCR検査センターの開設について言及し、地域の安全と経済の回復を目指す決意を表明した。さらに、日本製紙株式会社の釧路工場の撤退についても、驚きと衝撃を語り、地域の団結で存続へ向けた取り組みを強調した。
地域経済の強化を目指す中、特に災害に強い町づくりも意識し、関係機関や市民との連携を一層強化する必要があるとの見方を示した。市長はこの12年間の経験を活かし、今後の釧路市の持続的な発展を誓った。議会は全ての日程を終了し、午後1時34分に閉会した。