令和2年第4回釧路市議会の第5日目が、9月23日に開催された。
この日は、計7つの議案が審議された。特に重要視されたのは、議案第89号から第95号までの各会計決算の認定についてである。
この議案に対し、岡田遼議員(釧路市議会委員長)は、釧路市の各会計決算の審査結果を報告した。一般会計に関して、釧路市民のマイナンバーカードの取得率が15.5%に留まっているとの指摘があった。これに対し、岡田議員は市政における市民の不安を解消する必要性を語った。
また、市営住宅における修繕費が不足していることも問題視された。690人の申し込みに対し、114人しか入居できていない実情を挙げ、修繕費の増額が必要だと強調した。
他にも、特定の民間企業への貸付金や、国民健康保険の保険料が高いことに対する意見も相次いだ。また、後期高齢者医療特別会計についても、財政面での懸念が示された。こうした背景から、議案第89号は賛成多数で認定された。
次に議案第96号では、教育長の任命に関する同意が図られた。市長の蝦名大也氏は、岡部義孝氏に対する再任を提案した。教育長としての経歴もあり、教育行政に関する識見が豊富であると評価された。
岡部氏は挨拶に立ち、感謝の意を表しつつ教育課題に挑む決意を述べた。新型コロナウイルスの影響が続く中、教育の継続的な充実を目指すとした。
さらに、議案第97号から第99号ではそれぞれ教育委員会委員、公平委員会委員、固定資産評価審査委員の任命について審議し、いずれも同意を得た。特に、教育委員会委員の小出美貴子氏の再任も、市政に貢献する有識者の選任が評価された。
最後に、全ての議案は無事に通過し、議会は閉会に向かった。議長の松永征明氏が議会の閉会を宣言し、全ての出席者への感謝と共に閉会の挨拶を行った。