令和元年第5回釧路市議会9月定例会が、9月25日に開催された。
状況報告では、出席議員28人となり、議事が進む中、議案の審議が行われた。
日程第1では、議案第112号から第119号までの一括議題について各委員長からの報告が相次いだ。
金安潤子議員は、釧路市に対する財政管理の問題を指摘した。
特に、マイナンバーカード交付の促進に対して、交付率が12.9%にとどまる現実を挙げて、市民の個人情報への不安を強調した。
「市は便利さを強調するが、市民の多くは不安を抱き続けている」と述べており、市営住宅の修繕費用や低所得者への財政的支援が不足していることも問題視した。
また、新図書館の利用状況を北広島市等と比較し、乏しい貸出冊数に懸念を示した。
酒巻勝美議員も企業会計決算の審査報告を行った。
水道事業会計については、値上げによる市民への影響が大きいとの見解を示し、「578件の給水停止は非常に深刻な問題である」と述べた。
さらに、釧路市の港湾整備事業についても、未利用土地の存在や企業債の管理について懸念が表明された。
議案第120号では、教育委員会委員の任命について市長が提案した。
教育、学術及び文化に関する識見が豊富な者を候補に挙げ、全会一致で同意された。
同様に、議案第121号の公平委員会委員の選任案件も、適任とされる候補者が確認され、同意が得られた。
議会は最後に人権擁護委員候補者の推薦を行い、全ての議事が終了した。
「本議会はこれをもって閉会する」と議長が締めくくり、出席者へ感謝の意を表明して閉幕となった。