令和2年6月、羽島市議会は新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に関する重要な議題について審議した。
議会では、感染症の影響を受けた地域経済の回復策や、防災計画の見直しについても焦点が当てられた。特に、議員の星野 明氏は新型コロナを考慮した防災対策に関して、市の地域防災計画の見直しが急務であると強調した。星野氏は、「新型コロナが終息していない今、3密を避けるための対策が求められる」と述べ、適切な避難所運営が必要との見解を示した。
市長室長の国枝篤志氏は、「羽島市の避難所運営ガイドラインを改訂し、感染リスクを考慮したマニュアルに基づき、避難所の運営を行っている」と応じ、新たな感染症対策が適用されていることを説明した。具体的には、避難所の居住スペースには、利用者同士の距離を確保するための設計がなされていることを明らかにした。
また、市民病院の経営状況に関しても議論が展開された。市民病院事務局長の浅井朱門氏は、「新型コロナウイルスの影響を受け、外来患者数が前年比で減少している」と報告。さらなる国からの財政支援が重要であると訴えた。質問を行った星野氏は、医療現場の重要性を踏まえ、今後の財政的支援の必要性を訴えた。
新たに導入されたテイクアウトサービスの推進など、飲食店を支援するための施策も議題とされた。市としては、テイクアウトを行う飲食店を支援する取り組みを強化している。具体的な施策として羽島青年会議所との連携も示され、飲食店を盛り上げるための具体策が模索されることとなった。
羽島市では新型コロナの影響が続いている中、地域と連携しながら、経済の再生や市民の安全を確保するための計画が着々と進められている。議会での意見交換は、さまざまな課題への対応が求められる今日、今後の施策をより一層促進させる役割を果たすものである。