令和2年第5回羽島市議会定例会が9月25日に開催され、市長不信任決議が議題となった。
今回の会議では、羽島市長 松井聡氏に対する不信任決議が大きな焦点となり、多くの議員が意見を述べた。
議員の近藤伸二氏は、財政安定化策による補助金の見直しや職員給与の削減が市民生活に影響を及ぼしていると指摘。特に、新型コロナウイルスによる影響が加わり、さらなる負担を市民が背負うことになることに不安を募らせた。
また、病院経営の厳しさと医師の退職についても言及し、松井市長が市民の期待に応えられていないとの意見が相次いだ。発議第5号に対する質疑では、財政改善策の無策が問われ、議論が白熱した。反対意見も出されたが、賛成者には市民の期待に背く行動が増えているとの批判が強かった。
採決の結果、不信任決議は否決され、市長はその地位を保った。その他の議題も審議され、羽島市職員特殊勤務手当支給条例の改正案や、国民健康保険特別会計補正予算など、主要な議案も次々と可決された。
特に、新型コロナウイルスに伴う地方財政の悪化に対する意見書も採択され、地方税財源確保の重要性が確認された。議会では、今後の財政運営に向けた反発や、市民への配慮を忘れずにいるべきといった声が上がっている。議長は、市民が安心して生活できる社会の構築に向け、議員全体でより良い施策を考えるべきであると締めくくった。