令和5年第4回羽島市議会定例会が9月1日に開会した。
議会では、会期の決定とともに、重要な27件の議案が提案された。特に特別会計や一般会計の補正予算に関する議題が多く、市民生活への影響が懸念されている。
市長の松井聡氏は開会にあたり、「私たちが提案するのは、専決処分の報告、条例改正、年度補正予算、決算認定など、多岐にわたる」と述べ、議会の重要性を強調した。特に令和5年度の一般会計補正予算は、9億9,556万1,000円の増額を求めるもので、その内容としては財政調整基金の積立金や国県償還金が含まれているとのこと。
また、給食費の無償化を求める請願が提案され、議員の花村隆氏は「コロナ禍で生活が厳しい市民にとって、給食無償化は義務教育を保障する重要な施策」と訴えた。
議会運営委員会の後藤國弘委員長は、会期を9月28日までとすること、および一般質問の実施予定を報告した。一般質問は12日から14日の間に行う。
さらに、羽島市の債権管理についても報告がなされ、放棄した債権に関する条項が問題視された。また、教育に関しては、羽島市教育委員会委員の任命についても議案として提案され、現在の委員が再任される見込みだ。その他、各種条例改正の必要性も洗い出されており、特に行政財産の使用料徴収に関する条例改正は多くの市民の関心を集めている。
さらに、市長は「地産地消のオーガニック給食を推進し、地域経済の活性化にも寄与したい」と意欲を見せた。これにより、給食無償化がもたらす社会的な意義が強調された。
最後に、請願や各議案件について、引き続き議論が行われる予定である。市民生活に直結するテーマが多く、議会の動向が注目される。