令和3年9月28日に行われた羽島市議会定例会では、重要な案件が多数審議された。
まず、羽島市行政財産の目的外使用に係る使用料徴収条例が原案通り可決された。この条例は、社会資源を有効活用し、市の収入を増加させる目的で導入されている。
次に、羽島市教育支援センター条例の一部改正が承認された。この改正により、教育委員会における専用の会議室や相談室の配置が強化され、地域の教育環境がさらに向上することが期待される。
福祉ふれあい会館条例の改正も可決された。この改正は、地域住民の交流を促進する新たな取り組みとして位置付けられている。
また、羽島市市道の構造基準に関する条例の改正が行われ、道路整備の基準が見直された。この基準の見直しは、交通の円滑化や安全性向上に寄与することが目指されている。
岐阜市との連携中枢都市圏形成に関する協議も一つの焦点であった。岐阜市との連携を通じて、羽島市の住民サービス向上が見込まれているが、地域の一極集中に対する懸念も指摘されており、議員間で活発な議論が交わされた。
さらに、令和3年度羽島市一般会計補正予算(第13号)も承認された。この予算は、コロナウイルス感染症の影響に対処するためのもので、市民への支援が強化されることとなる。
最後に、コロナ禍による厳しい財政状況に対処するため、地方税財源の充実を求める意見書も提出され、全議員の賛同を得た。この意見書の成立は、今後の市の施策に大きな影響を与えることが予想されている。
議事の進行を受けて、今後は新しい庁舎での議会運営が期待されており、さらなる市民への開かれた議会の確立が目指される。また、議長の糟谷玲子氏が述べたように、62年間の議場の歴史に幕を閉じ、今後の新たな挑戦が始まることとなった。