令和4年第1回羽島市議会定例会が開催され、ロシアのウクライナ侵略に抗議する決議が可決された。本決議は、羽島市議会が国際的な問題への姿勢を示すものであり、提案者である安井智子議員は、ロシアの侵略行為が国際秩序や世界の平和を脅かしていると強調した。特に、「無差別の砲撃による市民の犠牲は見過ごせない」と述べ、即時撤退を求める決議の必要性を訴えた。議長の糟谷玲子議員は、本決議を通じて市民の声を代表する意思が示されたと評価した。
また、一般質問では、市政運営の方向性とともに、旧庁舎の活用やコロナ禍の影響について議論された。南谷佳寛議員は、令和4年度の市政運営について、財政安定化と持続可能な成長の重要性を訴えた。松井市長は、「市民とともに、ポストコロナの新たな成長を目指す」とし、教育環境の充実や災害対策に取り組む考えを示した。一方で、教育委員会の森嘉長教育長は、コロナ禍での教育活動の課題についても言及し、デジタルツールの導入を進める方針を明らかにした。
さらに、栗田町の南部地区における地域資源の有効活用を巡り、観光の促進に対する議論もあり、羽島市が観光政策をどのように進めていくかが重要とされる。特に、円空仏に関するプロモーションの強化や交流の場の充実が求められている。
新型コロナウイルス感染症の影響についても、市民病院や学校での対応が話題となり、感染症対策のさらなる強化が必要との認識が示された。教育委員会は、児童生徒の健康管理や、いじめ防止法の施行についても説明し、地域の施策が確実に根付くことを期している。市議会での各議題は市民生活への深い関わりを持ち、この常時の議論が羽島市のより良い未来を築くための基盤となると期待されている。