令和6年3月26日、羽島市議会は第1回定例会を開催した。
議会では、令和6年度の一般会計予算案など計39議案が中身の濃い審議を経て可決された。
特に注目されたのは、令和6年度羽島市一般会計予算である。この予算案では、教育や福祉、インフラ整備が重点的に取り組まれており、新たな施策の導入が期待されている。
また、一般会計予算の中には、旧本庁舎の解体に関する費用も含まれ、関連する議案については活発な議論が展開された。
多くの議員が旧庁舎解体の必要性を疑問視し、保存の観点から反対を表明。特に、議員の花村隆氏は、「文化財的価値が高い旧庁舎を壊すことは認められない」と言及し、解体の見直しを訴えた。
一方、議長の藤川貴雄氏は解体必要性を説明し、周囲の安全確保を再確認した。この解体費用には、アスベストやダイオキシン類の除去工事などが含まれており、重要なリスクへの対策として位置づけられている。
さらに、羽島市国民健康保険特別会計予算や介護保険特別会計予算も可決された。これにより、将来的な福祉サービスの強化に向けた基盤が整備される見通しとなっている。
また、羽島市税条例の改正案も可決され、被災者への配慮が盛り込まれることとなった。特に、令和6年能登半島地震災害の影響を受けた市民に対して、課税の軽減策が講じられることになり、市民生活の安定を図ることが期待されている。
最後に、議会改革特別委員会に関する報告も行われ、市議会の透明性向上を目指した取り組みについても言及された。市民との連携を強化し、議会の機能充実を図る意義が強調されている。
今年度は羽島市の施策がさらに充実し、市民の生活向上に寄与することが期待される。