令和2年第6回羽島市議会定例会が、12月18日に開かれました。これにおいて、18件の議案が一括議題として上程され、主に新庁舎建設についての工事請負契約や様々な条例改正が議論されました。特に、新庁舎建設に関する工事費の増額についての質疑が集中し、対応が求められました。
議会では、南谷清司議員が新庁舎本体の建築計画を背景に予算議決と工事契約の流れについて問いかけた。これに対し、橋本隆司総務部長は、概算事業費が50億円を上限に設定されていると説明し、実際に執行した工事費は約49億円であるとの見通しを示した。この新庁舎建設の過程で、建設コストの高騰を考慮しつつも、経費の精査とコスト縮減に意を尽くしていると強調した。
南谷議員は、今回の工事請負契約の変更による市民生活への影響についても言及。「契約が否決される事態は、工事の進行に重大な影響を与える」と訴え、市民の安全や事業進捗における連携が求められています。
また、議会では羽島市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の改正も話題に上がりました。環境部長の番勝彦氏は、有料化に伴うごみ袋の変更について、新たに可燃ごみ袋と不燃ごみ袋を導入し、利用者の利便性を向上させる方向で進めると発表。家庭系ごみから得られる手数料収入についても、年間約7,900万円の見込を示しました。
加えて、羽島市文化財保護条例については、不破康彦教育委員会事務局長が文化財の所有者への確認体制を引き続き強化する方針を述べました。これらの取り組みが、市民の文化的な生活向上に寄与することを期待されており、議会としても協力してまいる姿勢が示されています。
複数の条例改正や予算案の審議を通じて、羽島市議会は今後の市政運営に向けた重要な政策を実現に向けた議論を続けていく考えです。