令和2年12月17日に開催された羽島市議会定例会では、議員による一般質問が行われた。
南谷清司議員は、まず新型コロナウイルス感染症への感謝を示しつつ、松井聡市長への質問に移行した。特に生涯学習とGIGAスクール構想に焦点を当て、これらの施策に対する市長の考えを尋ねた。
生涯学習について、南谷議員は、スポーツや文化教育を教育委員会から市長部局に移行する提案を再度取り上げた。これに対して松井市長は、「地域振興の根幹は一人一人の学びの充実」と述べ、現在進行中の生涯学習都市づくり計画を紹介し、具体的な方針を明示した。市長は、教育委員会との連携を大切にしながら、施策を推進していく意向を示した。
次に、GIGAスクール構想について南谷議員は、その目的や必要性について質問した。これに対して松井市長は、ハード整備が進む中、「ソフト面や指導体制の充実が今後の重要課題」と位置付けた。また、学校教育を通じて個々の学生の資質向上を図る重要性も強調した。
議会の進行に伴い、南谷氏は教育委員会に対しても生涯学習の現状と将来について尋ね、教育長は地域づくり型生涯学習の推進策を説明した。具体的には、「市民の利用による学びの機会の提供」とし、人材育成に向けた政策を進めていく意義を述べた。
また、藤川貴雄議員による公共施設の管理・更新、新庁舎建設、家庭系ごみの有料化に関する質問も行われた。特に公共施設について、個別計画に基づく年間費用の見込みを説明し、全体の見直しに対する考え方を求めた。「現状態では約270億円の減額が試算されている」ことに対する細かな説明もあり、市の財政運営に対する厳しい材木努力が求められた。
新庁舎建設に関しては、既に進捗が順調であることを報告しつつ、今後とも適切な市民サービスの提供に向けた取り組みが必要であると強調された。家庭系ごみの有料化についても、利便性向上や市民の負担軽減に向けた取り組みが具体的に述べられ、地域住民との合意形成が重要であるとの見解が示された。
結論として、議会では市民が安心して暮らせる環境づくりに向けた議論が継続されており、今後も市民参加を促進するための施策が進められる予定である。