令和元年第6回羽島市議会定例会が12月10日に開催された。議題は高齢者福祉施策やごみ処理に関する一般質問が中心であった。
安井智子議員は、高齢者福祉施策の進捗について質問し、2022年度からスタートする第8期羽島市高齢者計画の策定に関する具体的なスケジュールを求めた。これに対し、健康福祉部長の石黒恒雄氏は、令和2年度までに基礎資料を収集し、計画案を羽島市高齢者等施策検討委員会で審議する予定と述べた。
また、安井議員は「ごみ処理」についても質問を行った。特に、家庭系ごみの排出量の現状や、リデュース・リユース・リサイクルの推進策について触れた。環境部長の番勝彦氏は、家庭系燃やせるごみの排出量が過去3年間で減少傾向にあることを報告し、前年度比で約1,000トン減少したと述べた。さらに、家庭系ごみ有料化についても触れ、今後、具体的な検討を進める方針を示した。
安井議員は、続く質問で認知症施策に関する取り組みも問うた。認知症施策推進総合戦略に基づく施策が進んでいることに対し、地域での通いの場の重要性を強調した。市では現在、地域包括支援センターを通じて様々な支援事業を展開しているという報告があった。さらに、地域コミュニケーションの深化についても意見が交わされた。
最後に、安井議員は市のエンディングノートの配布状況についても質問し、市では希望者に配布していること、エンディングノート書き方講座が開催されていることを示した。また、今後の増刷についても検討していると述べ、市としても啓発に努めている姿勢を示した。これにより、羽島市における高齢者福祉施策の充実と市民への啓蒙活動の重要性が改めて認識された。
本会議は円滑に進行し、最後に次回の会議予定が告知された。次回は一般質問が引き続き行われる予定である。