羽島市議会定例会が令和3年3月12日、開催され、重要な議題が議論された。
その中で、新型コロナウイルス感染症に関する状況が報告された。羽島市では、3月11日現在、感染者数は128人、死亡者は3人である。コロナ禍にあって、市民からの感染者や医療従事者に対する差別や偏見が問題として指摘された。これに対して、羽島市はYouTubeを通じて市長からメッセージを発信し、差別の撲滅を呼びかけるなどの対策を実施している。市では市民が安心して生活できる環境を整えるため、感染症拡大防止策に引き続き取り組んでいる。
今後のワクチン接種に向けては、羽島市として準備を進めており、接種に必要な物資や人員を確保する方針だ。特に外国人に対する配慮もなされており、問い合わせの際の多言語対応が計画されている。行政は、地域社会全体で安全で安心な接種をうながす取り組みが重要であると認識している。
続いて文化財の保存に関して、羽島市にある91点の市指定文化財の管理状況が報告された。市は、文化財の現状を把握するために年に一度、所在確認をしているが、保存に難しいと思われる文化財に関しては、さらなる支援策が求められる。この点については、引き続き市や県が協力し、より多くの市民の理解を得るための広報活動が必要があるとされている。
次に、スポーツの活性化について、市内のスポーツクラブや学校部活動のあり方が議論された。多くの教育現場で負担を軽減し、質の高い専門的な指導者による活動が求められている。特に、はしまモアスポーツクラブの設立や、地域スポーツクラブの展開についても活発な意見が交わされ、今後の取り組みについて期待が寄せられている。
また、老人福祉センター羽島温泉の利用に関して、コロナウイルス対策の重要性が強調された。混雑に対する注意喚起や、感染症対応としての設備管理がなされており、今後も定期的な消毒や衛生管理が継続されることとなる。市では、安心・安全に利用できる環境を保持し、利用者が快適に過ごせるよう努めている。
最後に、消防水利と防火水槽について、現在の設置状況および今後の対策が議論された。市は、内水ハザードに備えた排水装置や消火栓の整備に力を入れ、住民を守るための対策に万全を期す所存であると確認された。