令和3年第4回羽島市議会定例会が9月2日、開催された。
市長の松井聡氏は会議の冒頭、新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい状況が続く中、各議員に協力を求めた。今定例会では、28件の重要議案が審議されることとなり、特に一般会計の補正予算や決算認定が焦点となった。
具体的には、令和3年度羽島市一般会計補正予算が提案され、生活困窮者支援、ワクチン接種事業、新型コロナウイルス対策事業者支援などが含まれ、総額246億6,141万6,000円に上る。特に、生活困窮者自立支援事業が1,563万7,000円増額され、生活保護に準じる水準の困窮世帯に対し、支援金が支給される。同時に、一般会計に関連する新型コロナウイルスワクチン接種事業に関する予算も1億4,947万2,000円が増額され、接種を加速させる狙いが示された。
次に、令和2年度の羽島市の決算も審議された。松岡滋監査委員からの報告によると、一般会計及び特別会計の歳入歳出決算は法令に準拠して作成されており、数値の正確性が検証された。特に、実質赤字比率や資金不足比率も基準内であると確認されたことが強調された。
また、議案の中には、新たに岐阜市との連携中枢都市圏の形成にまつわる協定に関する議論も含まれており、地域の発展に寄与する施策が期待されている。議長の糟谷玲子氏は、今後とも感染防止対策に留意しながら、議会を円滑に進めていく重要性を示した。
最終的に、本日審議された議案のうち、承第13号から16号、議第66号及び67号は委員会付託を省略され、討論の後に可決される運びとなった。議会は、引き続き次回会議での一般質問に向けて準備を進めていく見込みである。