令和3年第5回羽島市議会定例会が開催され、様々な重要な議題が取り上げられた。
一般質問では、特に投票率低下やごみ袋の有料化が市民の不満を引き起こしていることが指摘された。議員の粟津 明氏は、羽島市の投票率52.81%が岐阜県内で38位と低迷していることに懸念を示し、投票率向上のための具体策を求めた。
投票率は地域の希薄化や仲間意識の低下が影響していると考えられており、自治会による啓発活動が求められている。選挙管理委員会書記長の橋本 隆司氏は、啓発活動を行っていることを報告した。
続いて、ごみ収集の問題が取り上げられた。粟津氏は、家庭系ごみの有料化に伴い市民が多くの不便を感じていることを指摘し、特に不燃ごみの収集における問題の声を伝えた。生活環境部長の番 勝彦氏は、ごみ袋の流通状況や収集方法について市が対応していることを説明し、新しいルールに適応するための協力を求めた。
また、市と地域振興公社の関係についても質問があり、粟津氏は公社の役員報酬について問題を提起した。総務部長の橋本 隆司氏は、地域振興公社の役員報酬が市の意向に依存していないことを説明し、市の出資金の管理についての立場を明確にした。
議会の後半では、農業従事者の減少や水防団の高齢化が話題に上がった。農業振興部長の永田 久男氏は、農業者の減少が社会全体に影響を及ぼすとし、新しい担い手の育成を推進する方針を示した。
水防団については、若年層の確保が急務であるとし、組織体制や待遇の見直しが必要と指摘された。建設部長の山田 昇氏は、水防団活動の持続可能性を確保すべく、効果的な人材確保策を模索すると述べた。
この他、市民会館の耐震対策や竹鼻中心市街地の活性化に向けた取り組みも議論され、各部門において地域の貴重な資源や文化建築物を利用したまちづくりが重要と強調された。