令和5年12月22日、羽島市議会において重要な議題を含む定例会が開かれた。特に、市長に対する不信任決議が焦点となり注目を集めた。
市長不信任決議案の提案者である山田紘治議員は、旧本庁舎の解体費用に関する懸念を訴えた。彼は、提案された解体費用が当初の予算約1億7,000万円から5億7,400万円に膨れ上がったことを挙げ、「市長は市民の信頼を損なった」と強調した。さらに、彼は多くの疑問点を挙げ、再度の審議が必要であると訴えた。
これに対し、南谷清司議員は市長不信任決議に反対を表明した。「少子高齢化の厳しい時代に、堅実な行政運営が求められている」とし、市長の実績を評価した。また、解体計画は市議会の合意に基づくものであり、これを否定することはできないと話した。
羽島市民病院の経営改善についても討論が行われた。議員たちは、病院の財政が厳しい現状について意見を交わした。松井聡市長が擁護する意見はあったものの、改革が進んでいないとする声が多数あがり、病院経営の透明性と市民への説明責任が求められている。
また、議第78号においては羽島市個人番号の利用に関する条例、一部改正が提案され、無事に可決された。これによって、個人情報保護が一層強化されることが期待されている。