令和3年9月13日に開催された羽島市議会定例会では、子供たちのスポーツ振興や戦没者慰霊祭、そして現庁舎の保存に関する重要な議題が取り上げられる中、議員たちの熱心な質問が繰り広げられた。
初めに、一般質問では南谷佳寛議員が、東京2020オリンピックの影響を受けたスポーツ振興について市の取り組みを問うた。南谷議員は、「子供たちの体力向上が重要であり、子供たちがスポーツを楽しむ環境を整える必要がある。」と強調した。教育長の森嘉長氏は、市としてはスポーツ少年団への加入促進や、ジュニアスポーツ教室の開催を通じて、スポーツの魅力を伝え、今後も支援を続ける方針を示した。
次に、戦没者慰霊祭の重要性についても議論された。南谷議員は遺族会の高齢化が進む中で、支援の必要性を指摘し、松原雄一健幸福祉部長は、今後も支援を継続する考えを示した。特別弔慰金の受給者数が減少している現状についても触れ、遺族会の存続に向けた対応が求められた。森氏は、慰霊祭の重要性を再認識し、追悼の意義を強調した。
続いて、現庁舎の経験に基づく保存の在り方についても議論が交わされた。山田紘治議員は「現庁舎は歴史的価値があり、保存する重要性を認識すべき」と強調し、橋本隆司総務部長は、「耐震補強工事には多額のコストがかかるが、庁舎の保存と利活用を慎重に検討する。」との意向を表明した。
さらに、新庁舎の開庁を控え、この新しい庁舎が地域活性化に寄与するよう期待される中、議員たちは新庁舎の利用促進策や庁舎における市民サービス向上に向けた議論を続けた。
情報通信技術の活用も焦点となり、南谷清司議員からは「GIGAスクール構想の進展によるiPadの扱いやオンライン授業のあり方」が提起された。教育長は、それに対して「より多様な情報伝達手段を通じて、教育現場でのデジタル化を推進していく」と述べた。
市の交通安全策に関する質問もあり、安井智子議員が通学路の整備やゾーン30の導入について言及。教育委員会担当者は、「安全対策は毎年継続して行っており、今後も地域の声を基に計画的に進めていく。」となお一層の努力を誓った。