令和元年6月に開催された羽島市議会の定例会では、重要なテーマが議論された。
議会では特に「特定健診受診率の向上」や「ひきこもり問題」「投票率向上」の3つのテーマが多くの発言を集めた。議員たちは、地域住民や高齢者への健康促進を目的とした取り組みの重要性を強調した。
特に「特定健診受診率の向上」では、南谷佳寛議員が受診率の低下を指摘した。彼は、「平成29年度の特定健診の受診率は県全体で37.9%、羽島市はさらに低い35.2%となっており、未受診の理由は通院中という方が35%にも及ぶ」と報告した。市民部長の松原雄一氏は、この問題に対して「未受診者への啓発のため、医療機関との連携を強化している」と述べた。
次に取り上げられたのは、ねんりんピック岐阜の進捗状況について。教育委員会事務局長の不破康彦氏が「来年11月には、羽島市でグラウンド・ゴルフ大会が開催される予定で、多くの参加者を見込んで準備を進めている」と述べ、行政の準備状況を明らかにした。
また、投票率向上に向けた施策についても議論された。選挙管理委員会書記長の橋本隆司氏は、県議会議員選挙における投票率が36.38%だったことを述べ、「若い世代の投票率向上には、教育プログラムを通じた取り組みが鍵になる」と強調した。
ひきこもり問題に関しては、近年深刻化している。この問題について横山郁代子育て・健幸担当部長は「岐阜県のひきこもり地域支援センターを通じて相談支援を行っている」と述べたが、南谷議員は「より多くの相談窓口を開設し、情報をわかりやすく伝える必要がある」と指摘した。
このように、羽島市議会では市民の福祉や健康を向上させるための施策が議論されたが、今後も議員たちによる活発な意見交換が必要とされる。