令和3年第5回羽島市議会定例会は、12月23日午前10時に開会された。
議題には、羽島市部設置条例の改正をはじめとする複数の条例案が含まれており、すべて原案通り可決されることとなった。
特に、羽島市児童生徒のいじめの防止等に関する条例については、委員の質疑に対し、理事者から「行政と保護者、児童生徒などの役割を明確化した」と強調された。
また、羽島市国民健康保険に関する請願が不採択となったことは、議員の間で議論を巻き起こした。請願者側は「被用者同様の支給を求めたが、算定が難しいために却下された」とし、細かな対応が求められる様子が見受けられた。
委員会の報告において、総務委員会の後藤國弘委員長は、「市民協働部の設置を含め、地域づくりを総合的に実施する方針が確認された」と述べた。これに対し、民生文教委員会の原一郎委員長は、いじめ防止の関連法整備が進んだ意義を強調した。
さらに、今回の定例会では、羽島市への基金条例の改正案や、さまざまな施設に対する指定管理者の指定が進められ、今後の市政運営について、市民の理解と協力が求められるという意義深い進行があった。
閉会に際し、市長の松井聡氏は「条例の制定や一部改正、補正予算の審議が行われた。この結果、羽島市の今後が円滑に進むことを期待している」と述べた。
市議会は、これまで以上に透明性のある運営や市民とのコミュニケーションを重視する姿勢を見せているといえるだろう。