令和2年第1回羽島市議会定例会が3月12日に開かれ、主要な議題として議会録署名議員の指名及び一般質問が取り上げられた。
まず、議長の星野明氏は、会議の開始を宣言し、日程に入ることを告げた。議事日程の最初の項目は、議会録署名議員の指名で、14番の山田紘治氏と15番の花村隆氏が指名された。
続いて、一般質問に移り、山田紘治氏が竹鼻中心市街地の活性化に関して質問した。山田氏は、かつては賑わいを見せていた竹鼻中心市街地が空洞化している現状について述べ、文化遺産を活用して観光振興を図る必要性を強調した。市長の松井聡氏は、はしま観光交流センターや竹鼻町屋ギャラリーの運営状況を説明し、観光事業の進捗や来館者数について触れた。
具体的には、はしま観光交流センターの来館者は平成30年度に9558人、今年度2月末時点で8805人だった。また、歴史民俗資料館でも8236人の来館があり、地元イベントに合わせたワークショップや展示が行われている。これに対し、山田氏は、来館者数が少なく寂しい現状を指摘し、さらなる集客の方法について質問した。
続いて山田氏は、竹鼻中心市街地を観光エリアとして設定し、まちごと博物館のように文化遺産を巡る散策型の街づくりを提案した。松井市長は、この意見を支持し、地域資源をつなぐ周遊環境の整備が進行中であることを説明した。
その後、一般質問は治安対策や公共施設の管理計画、そして財政安定化に関する内容へと続いていき、各議員が市民生活に直結する施策や予算の使い道について議論を交わした。特に藤川貴雄氏が提言した事務事業の見直しの必要性について、今後の方針が確認され、行政としての透明性を保ちながら、効果的なサービス提供を行うことの重要性が改めて認識された。
今回の定例会では、様々な課題に対する建設的な意見が交わされ、市民生活向上のための施策に対する市議会の姿勢が感じられた。