令和6年第3回羽島市議会定例会が開催され、重要な議案が検討された。
会議では、条例改正や予算補正など、14件の案件が議題となり、特に一般会計の補正予算が注目を集めた。松井聡羽島市長はこの補正予算に関し、393万8,000円の増額を提案した。補正の目的は、道場施設の空調設備の整備と関連する財源の確保である。
議第44号の議案については、議会運営委員会の結果に基づき、質疑が行われた。市民協働部長の伊藤佳津子氏は、補正予算の詳細を説明し、主に柔剣道道場に導入するスポットエアコンの設置費用が想定されていることを明らかにした。この設備は暑い季節における利用者の快適さを向上させることが期待される。
また、羽島市非核平和都市宣言に関する議案も提案され、多くの議員から意見が上がった。この宣言は市制施行70周年を記念し、核兵器の廃絶と平和な世界の実現を目指すものである。議会では、諸般の報告を受けた後、請願についても審議され、特に選択的夫婦別姓制度の法制化や健康保険証の存続を求める請願が重要視された。
請願の紹介を行った豊島保夫氏は、現行の夫婦同姓制度が女性に不利益をもたらすと指摘した。さらには、国連などからの勧告を踏まえた法制の必要性を強調し、多様性を受け入れる社会の実現を求めた。また、マイナ保険証への移行計画に対する懸念も寄せられ、無保険状態に陥る危険性が問題視された。
今後の議会スケジュールについては、一般質問が行われる予定であり、市民からの関心が高まることが予想される。議会は次回の会議を14日に予定しており、さらなる市政問題の議論がなされる見込みである。